RHEL9 に対して RDP 接続を可能にしてみた

Linux に対して RDP 接続したくなったときにご一読ください。

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#RDP

#Red Hat Enterprise Linux（RHEL）

板倉舞

2025.01.21

カスタマーサクセス部運用支援チームのいたくらです。

Linux に対して RDP 接続したくなったときはありませんか？私はあります。
ということで、以下の弊社ブログを参考に、RHEL9 に対して RDP 接続を可能にしてみました。

概要

GNOME と XRDP について補足します。

GNOME
- Linux 環境で最も広く使用されているデスクトップ環境の 1 つです。直感的なユーザインターフェイス、優れたカスタマイズ性、そして豊富な組み込みアプリケーションを提供します。日本語を含む多言語対応や、システム設定の統合管理ツールなど、企業での利用に適した機能を提供しています。
XRDP
- Linux システムへの RDP プロトコルによるリモートアクセスを可能にするオープンソースソフトウェアです。Windows のリモートデスクトップクライアントを使用して Linux デスクトップに接続できるため、追加のクライアントソフトウェアのインストールが不要です。

これらをインストールして Windows サーバから RHEL9 への RDP 接続を可能にします。

前提条件

プライベートサブネットに RHEL9.5（ami-0b512018294c0b386）を構築済み
パブリックサブネットに踏み台サーバ : Windows_Server-2022-Japanese-Full-Base（ami-035d61b80b2f48d55）を構築済み
RHEL9.5 はパブリックサブネットに設置した NAT Gateway 経由でインターネットにアクセス可能
踏み台サーバ → RHEL9.5 はセキュリティグループにて SSH（22/tcp）と RDP（3389/tcp）を許可済み

やってみた

GNOME をインストール

踏み台サーバ経由で RHEL9.5 に SSH 接続します。

C:\Users\Administrator\Desktop>ssh -i <keypair.pem> ec2-user@10.0.10.100
Register this system with Red Hat Insights: insights-client --register
Create an account or view all your systems at https://red.ht/insights-dashboard
Last login: Fri Jan 17 00:37:55 2025 from 10.0.0.170
[ec2-user@ip-10-0-10-100 ~]$

まずはパッケージを更新します。

sudo dnf update -y

GNOME デスクトップ環境を含む GUI サーバパッケージグループをインストールします。

sudo dnf groupinstall "Server with GUI" -y

システムの起動時のデフォルトターゲットをグラフィカルモード（GUI環境）に設定します。

sudo systemctl set-default graphical.target

XRDP をインストール

XRDP をインストールするために EPEL (Extra Packages for Enterprise Linux) リポジトリを有効にする必要があります。
（XRDP はデフォルトの RHEL リポジトリには含まれておらず、EPEL リポジトリを通じて提供されています）

sudo dnf -y install https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-9.noarch.rpm

EPEL リポジトリを有効にしたら、XRDP をインストールします。

sudo dnf install xrdp -y

XRDP を起動して、システム起動時にも自動で XRDP が起動されるようにしておきます。

sudo systemctl start xrdp
sudo systemctl enable xrdp

ec2-user のパスワードを設定

踏み台サーバから RDP 接続する際にパスワードが必要になるので、パスワードを設定します。

sudo passwd ec2-user

実行結果

$ sudo passwd ec2-user
Changing password for user ec2-user.
New password:
Retype new password:
passwd: all authentication tokens updated successfully.
$

ファイアウォールで 3389/TCP を開放

踏み台サーバから RDP 接続できるように、3389/TCP を開放します。

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=3389/tcp
sudo firewall-cmd --reload

踏み台サーバから RDP 接続してみる

リモートデスクトップ接続を開いて、コンピュータ名とユーザ名を入力して「接続」をクリックします。

すると、XRDP のログイン画面が表示されます。
ec2-user のパスワードを設定で設定したパスワードを入力して「OK」をクリックします。

ログインが成功すると、デスクトップ画面が表示されました。

一例ですが、設定はこのような感じで表示されました。

あとがき

Linux 系 OS に接続するときは SSH 接続と勝手に思い込んでいましたが、RDP 接続も可能ということを知れたいい機会でした。
GUI サーバパッケージグループをインストールしているため、ディスク使用量が若干増えるのでそこだけご注意ください。

この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。

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